シャコガイのクリーニング

 タミル地区の禁漁区(No-Take-Zone)内にあるシャコガイ養殖場にて、シャコガイの清掃活動が行われました。前回は4月7日に行われましたため、約1カ月ぶりの実施となりました。

 参加者は、Tamil地区の若者ら5人に加え、Janiceと千場の計7人。

 畳1枚ほどの大きさの浅い箱形のいれものが、金属の網で覆われています。貝の成長にあわせて新しくしたゲージの方のシャコガイに多くの藻が張り付いているのが観察されました。

 死んだシャコガイは見つからず、清掃活動後、シャコガイを撮影した写真を基に数を数えたところ、新旧ゲージ合計で399個のシャコガイが確認されました。

 今回の清掃活動では、シャコガイそれぞれが大きくなってきたため(幅6インチ=15センチ=を超えるものも出てきました)、応急措置として、中で区分けしている仕切りを取り外し、成長できるスペースを確保しました。また、シャコガイを1つ1つ取り出しては磨いて戻す作業を繰り返し、簡単に数えられるように綺麗に整列させました。

 全てのシャコガイが元の白色に戻り、綺麗に整えられましたが、2時間30分近くかかり、終了後は、皆、かなり疲れた様子でした

禁漁区の活動を他団体に紹介

170218TRCT清掃活動.jpg 2017年2月17日、タミル地区の西側にあるオキーフ島にて、トミル自然保護基金(TRCT)が主催した「Retreat(Potluck Party)」というイベントが行われた。

 TRCTが取り組んでいる活動を、交流がある他の団体に見せるために、初めて開催したイベントであった。タミル地区の村々で作る地域協議会(Tamil Council)、ヤップ島の地域活動協議会(Yap Community Action Program, TapCAP)、海洋資源局(Marine Resource)、タミル青少年協議会(Tamil Youth Organization)など多くの団体が参加した。小学生から60代の大人まで幅広く、計約60人が集まった。

 当初は、オキーフ島の崩れた岸壁の修復活動、禁漁区に設置した標識を見学し、現在、メインの活動となっているシャコガイ養殖場の様子を見学してもらう予定であった。しかし、天候はあいにくの雨で、加えて全団体が島に集合したのが、12時30分すぎとなったため、岸壁の修復活動は取りやめた。その代わりに一足早く到着した、日本人大学生ら5人が島のゴミ拾い活動を行い、残りの2つの活動を、昼食を挟んで行うこととなった。

 島には、様々なゴミが捨てられており、分別回収するのに大変苦労した。特に驚いたのは、カセット式のガスボンベが10本近く捨てられていたことだ。ガスを島に持ち込んでパーティーを行い、そのまま捨てて帰る人が多いことが分かった。

170218あれる海でシャコガイ清掃 13時過ぎ、曇り空の中、10人以上乗れる大きな船2隻と小型ボート1隻が島を出発し、禁漁区の標識見学を行った。しかし、途中で非常に激しい雨と風が吹き荒れ、現場に到着して説明を行い、15分も経たないうちに島へ引き返すことになった。

 その後、雲の隙間から晴れ間がのぞく中で、料理を持ち寄った昼食パーティーが開かれた。団体・グループという垣根を超えて話し合う昼食会は非常に盛り上がり、意見交換が盛んに行われた。昼食後は、雨が降る中、禁漁区内の標識見学に行かずに昼食会の準備をしていた若い世代を中心に、シャコガイ養殖場の見学を行った。シャコガイが入っているゲージの蓋を開けて、ゲージ内部や個体を、それぞれを丁寧に磨いた。シャコガイ見学の参加者が20人ほどいたため、見学だけでなく、貝の清掃まで行うことが出来た。活動終了後、最後に再びO’Keef島へ戻り、閉会式が行われ、約50人で記念撮影をして、初開催の「Retreat(Potluck Party)」は18:00頃に終了した。(報告千場朗)

夜のサバ漁

ロウニンアジを釣り上げる
 2016年10月25日の午後7時から翌日未明にかけて、Tamil地区の禁猟区外でサバ漁を行いました。切れ目のない当たりが続き、魚影の濃さを確認することが出来ました。

 午後6時ごろから準備を始め、日没後の午後7時過ぎに出発しました。漁場に着いた後、錨を降ろして船を固定させ、サバ漁専用の6本のオキアミの形をした小さなルアー(日本のメーカーの針でした)が付いている仕掛けを用意し、糸を垂らす形で漁を開始しました。

 漁を開始した直後から、一緒に行った3人全員の仕掛けに当たりが続き、多い時には6本中5本の仕掛けに食いついて釣れることもありました。中でも、1番の当たりは、ロウニンアジ(Giant Trevallie)という魚でした。

 それまでの当たりとは大きく異なり、釣り糸を引き上げようとしても全く動きませんでした。逆に海中に引きこもうとしてきます。そこで無理に引き上げず、しばらく釣糸を緩めて遊ばせます。そして、魚の引き込みが緩くなった時に遊ばせた分の釣り糸を一気に引き上げます。そのような駆け引きを何度も続け、10分弱が経過した頃、魚の引きが弱くなったところで一気に攻勢をかけて釣り糸を引き上げ、最終まで釣り糸を切らずに釣り上げることに成功しました。

クーラーボックスいっぱいになった魚
 クーラーボックスに魚を入れた直後、集中力が切れて全身に疲労と上半身に筋肉痛を感じましたが、その疲労と痛み以上に、この10分弱の駆け引きは素晴らしい経験でした。サバ用の釣り糸で大きなサイズを引き上げるのは珍しいとのことで、JohnさんとStanさんにもほめていただきました。その後、大きな当たりはなかったものの、サバは3人で合計50匹以上釣り上げました。

 海から戻った後は、10匹以上のサバを分けていただいたため、翌朝、近所の方々にお裾分けをしました。持って行った際に「ありがとう!今日の夕飯ですぐ食べるね」と笑顔で感謝してもらい、6時間以上の漁に行って良かったと感じました。
 釣ったサバは焼き鯖にし、ロウニンアジはスープにし、海の恵みに感謝しつつ、美味しくいただきました。(報告千場朗)

Yap Dayを通してみる伝統継承

ヤップデイでの踊りの様子
ヤップデイでの踊りの様子

昨年から早稲田プロジェクトと関わるようになったYap Dayについて報告します。2月29日~3月1日に開催され、私たちは29日の10時半~13時半、1日の夜(メンズダンスのみ)に参加しました。

Yap Dayは、若い世代に伝統文化を継承していくために始められたものであり、観光客相手ではない。そのためタミルで開催された昨年は、すべてローカルなものにこだわっていた。水道の蛇口をはずし、ライトを使わずに火をつけ明かりを灯し、なによりも伝統衣装でないと入ることが出来なかった。

今年は、圧倒的に普段着が多く、電気をたくさん使い、昼に食べた弁当もローカルフードは少なく、大量のプラスチックボックスが捨てられていた。

観光客であろう人もちらほら見られ、日本人もざっと20人程来ていた。前回訪れた時も、伝統的なダンスがコマーシャル性を帯びてきていることを嘆いている方がいらした。ヤップのダンスは対外的なものではない。南の島々には多くの伝統や文化があった。その島々が観光地化を背景に伝統的な生活や文化を失ってきた。観光地化や商業的なにおいが感じないところには。伝統が残っている。

過日訪れた隣国パラオは、現代的な空間ばかりになり、中国人と日本人の街のようであった。ホテルやレストランは中国系のものばかりが立ち並ぶ。観光地化の現実であると感じた。Yap Dayを通して、ダンスだけではなく、伝統継承とコマーシャル性という二つのバランスは、これからのYapでは慎重に考えていくべきものと思った。

新規役員が村の代表者からの選挙で選ばれました

 

The representatives from villages voting for new board members.
11の村からの代表者が投票をしています。1つの村からの代表者が欠席したので有効投票者数は10人でした。
The result of the election.
それぞれの役職について候補者名を投じた結果です。

2月26日、TRCTオフィスにおいてTAMIL地区の村の代表全員が集まり、president(会長), Vice-president(副会長), Treasurer(会計), secretary(秘書)を選出する選挙が行われました。投票の結果、会長にGaarad氏が、副会長にMarbey氏が、会計にHenry氏が、秘書にPitmag氏がそれぞれ選出されました。

候補者は村の代表12人の中から自由に選択式です。それぞれの4つの役職に自分以外の名前を1人ずつ記名投票していくという仕組みでした。