2017年2月17日、タミル地区の西側にあるオキーフ島にて、トミル自然保護基金(TRCT)が主催した「Retreat(Potluck Party)」というイベントが行われた。
TRCTが取り組んでいる活動を、交流がある他の団体に見せるために、初めて開催したイベントであった。タミル地区の村々で作る地域協議会(Tamil Council)、ヤップ島の地域活動協議会(Yap Community Action Program, TapCAP)、海洋資源局(Marine Resource)、タミル青少年協議会(Tamil Youth Organization)など多くの団体が参加した。小学生から60代の大人まで幅広く、計約60人が集まった。
当初は、オキーフ島の崩れた岸壁の修復活動、禁漁区に設置した標識を見学し、現在、メインの活動となっているシャコガイ養殖場の様子を見学してもらう予定であった。しかし、天候はあいにくの雨で、加えて全団体が島に集合したのが、12時30分すぎとなったため、岸壁の修復活動は取りやめた。その代わりに一足早く到着した、日本人大学生ら5人が島のゴミ拾い活動を行い、残りの2つの活動を、昼食を挟んで行うこととなった。
島には、様々なゴミが捨てられており、分別回収するのに大変苦労した。特に驚いたのは、カセット式のガスボンベが10本近く捨てられていたことだ。ガスを島に持ち込んでパーティーを行い、そのまま捨てて帰る人が多いことが分かった。
13時過ぎ、曇り空の中、10人以上乗れる大きな船2隻と小型ボート1隻が島を出発し、禁漁区の標識見学を行った。しかし、途中で非常に激しい雨と風が吹き荒れ、現場に到着して説明を行い、15分も経たないうちに島へ引き返すことになった。
その後、雲の隙間から晴れ間がのぞく中で、料理を持ち寄った昼食パーティーが開かれた。団体・グループという垣根を超えて話し合う昼食会は非常に盛り上がり、意見交換が盛んに行われた。昼食後は、雨が降る中、禁漁区内の標識見学に行かずに昼食会の準備をしていた若い世代を中心に、シャコガイ養殖場の見学を行った。シャコガイが入っているゲージの蓋を開けて、ゲージ内部や個体を、それぞれを丁寧に磨いた。シャコガイ見学の参加者が20人ほどいたため、見学だけでなく、貝の清掃まで行うことが出来た。活動終了後、最後に再びO’Keef島へ戻り、閉会式が行われ、約50人で記念撮影をして、初開催の「Retreat(Potluck Party)」は18:00頃に終了した。(報告千場朗)
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